春は暖かくなって過ごしやすくなる一方で、不調を感じる人が多くなる季節でもあります。
「なんだか眠いし体がだるい…」
「気分がすっきりしない…」
そんな“なんとなくの不調”に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
最近では、このような春に感じやすい不調を「春バテ」と呼ぶこともあり、ニュースなどでも耳にするようになりました。
今回は、春に不調を感じやすい理由と、毎日の暮らしの中で取り入れやすい対策をご紹介します。
春に「なんとなく不調」を感じやすいのはなぜ?

春に不調になる人が多いのは、春ならではの理由が関係していることがわかってきました。
そのひとつが「寒暖差の大きさ」です。
春は1年で最も気温差が大きく、朝は肌寒いのに、昼間は汗ばむほど暖かい日もあります。
こうした変化に体がついていこうとすると、自律神経に負担がかかり、知らないうちに疲れやすくなることがあるんです。
また春は、気圧が変わりやすく、花粉や黄砂の影響もあります。
さらに、家族の進学や就職、職場や暮らしの変化などで、気づかないうちに気を張っていることもあるでしょう。
こうしたいくつもの要因が重なることで、自律神経が乱れや、さまざまな不調が出やすくなるといわれています。
◆春の不調のよくある症状
春の不調には、次のような症状があります。
心当たりがないか、確認してみましょう。
| ☑️ 朝から眠くて、なかなか体が動かない
☑️ 体が重く、だるさが続く ☑️ やる気が出ない ☑️ 肩や首がこりやすい ☑️ 便秘・下痢・胃もたれなど胃腸の不調がある ☑️ 頭痛やめまいが多くなる ☑️ 気分が落ち込みやすい、イライラしやすい ☑️ 寝つきが悪い |
だるさや疲れやすさ以外にも、胃腸の不調や頭痛、気分の落ち込みなど、人によってさまざまな形であらわれるのが春バテの特徴です。
◆春の不調はいつまでつづく?
春の不調が起こりやすいのは、3月から5月ごろまでといわれています。
どのくらい続くかには個人差がありますが、
生活リズムや食事などを意識するだけでも、少し改善することがあります。
一方で、不調を感じたまま無理を重ねてしまうと、だるさや疲れが長引いてしまうことも。
「そのうちよくなるかな」と我慢しすぎず、まずは日々の過ごし方を整えることから始めてみましょう。
もしかして当てはまる? 春に不調になりやすい「NG習慣」チェック
春の不調は、気候だけでなく、毎日の生活習慣が影響していることもあります。
「なんとなく不調が続いている」という方は、まずは日々の習慣を振り返ってみましょう。

いくつか当てはまる場合は、生活リズムの乱れや体の冷え、運動不足などが
春の不調につながっているかもしれません。
今日からできる春バテ対策|春の不調をやわらげる6つの習慣
春の不調は、日々のちょっとした工夫でやわらぐことがあります。
ここからは、今日から取り入れられる春バテ対策を6つご紹介します。
【習慣1】毎朝決まった時間に起きて、日光を浴びる
春の不調をやわらげるには、生活リズムを整えることが大切です。
夜更かしや休日に寝坊をすると、体内時計が乱れやすくなり、朝の眠気や日中のだるさにつながることがあります。
なるべく毎朝同じ時間に起きることを意識してみましょう。
また、起きたらカーテンを開けて日光を浴びるのもおすすめです。
朝に太陽の光を浴びると、体内のリズムが整い、免疫力アップ、睡眠の質が良くなるなど、身体に良い効果が期待できますよ。
【習慣2】食事を抜かず、栄養バランスを意識する
忙しい朝に、朝食を抜いてしまうことはありませんか?
食事を抜くとエネルギー不足になり、だるさや疲れやすさにつながることがあります。
とくに朝食は体を目覚めさせ、生活リズムを整えるきっかけになります。
ごはんやパンだけで済ませず、卵や納豆、ヨーグルト、味噌汁などを少し足すだけでも十分です。
また、日々の食事の栄養バランスを意識することも大切。
春の不調が気になるときに意識したい栄養素には、次のようなものがあります。

もちろん、毎食完璧を目指さなくても大丈夫です。
食事を抜かず、できる範囲でバランスを意識することから始めましょう。
【習慣3】軽く体を動かす習慣をつくる
春バテ対策に限らず、適度に体を動かすことは健康づくりに欠かせません。
適度な運動は、骨や筋力を強くし、血圧の改善、生活習慣病予防など、たくさんの健康効果があるといわれています。
ですが、「運動しなきゃ…!」と気負わなくても大丈夫。
近所を散歩する、軽くストレッチをするだけでも効果はあります。
運動が苦手な方は、まずはウォーキングがおすすめです。
また、「体を動かす仕事をする」のもとても効果的。仕事を通して運動習慣を自然に取り入れることができます。
関連記事:歩いて健康寿命を延ばそう!ウォーキングで得られる4つの健康効果
【習慣4】なるべく湯船につかる
体の冷えが不調につながっていることもあります。
入浴はシャワーで済ませず、なるべく湯船につかって体をあたためましょう。
次のポイントを押さえておきましょう。
| お湯の温度 | 熱すぎない38〜40℃くらい |
| つかる時間 | 体調に合わせて10〜20分ほど |
| 入る時間 | 寝る1〜2時間前まで |
ぬるめのお湯に10~20分つかると、体を芯まであたためることができ、リラックス効果も得られます。
また、寝る1〜2時間前までに入浴を済ませておくと、眠るころにちょうど体温が下がり、寝つきもよくなりやすいといわれています。
【習慣5】体温調整しやすい服装を意識する
寒暖差に対応できるよう、体温調整しやすい服装を意識しましょう。
「今日は暖かいから大丈夫」と思っても、急に寒くなるのが春の気候。
薄手の上着やカーディガン、ストールなどを持ち歩き、気温に合わせて調整するようにしましょう。
熱が逃げやすいと言われている「首・手首・足首まわり」を冷やさないようにするのもポイントですよ。
【習慣6】寝る前はリラックスして過ごす

寝る直前までスマホを見ていませんか?
寝る前にスマホを見ると、脳が覚醒しやすくなり、寝つきが悪くなることがあります。
気づいたら睡眠時間が削られていくことも。
質の良い睡眠のために、最低でも寝る1時間前にはスマホを見るのはやめましょう。
代わりに、目元をあたためる、軽くストレッチをする、読書をするなど、
自分がリラックスできる過ごし方を選んでみてください。
また、照明を暗くする、快適な寝具にするなど、眠りやすい環境を整えるのも効果的ですよ。
まとめ|春は生活習慣を少し整えることから
家事や仕事に追われる毎日の中では、自分のことはつい後回しになりがちです。
今回は比較的始めやすい習慣をご紹介しましたが、
全部を完璧にやろうとしなくても大丈夫です。
できそうなことから少しずつ取り入れて、春を心地よく過ごしていきましょう。
体調がゆらぎやすい季節だからこそ、自分の体をいたわる時間も大切にしていきたいですね。
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※本記事は、公的機関などの情報を参考に一般的な内容をまとめたものです。特定の症状の診断や治療を目的とするものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考資料
- ・厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」
- ・厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」
- ・厚生労働省「食事バランスガイド(基本編)」