
「食後になると急に眠くなる」「夕食のあと、体が重くて動きたくない」
そんな経験はありませんか?
こうした症状は、もしかすると「血糖値の急上昇」と関係しているかもしれません。
食事をとると血糖値が上がるのは自然なことですが、急激に上昇すると、その後に急降下することがあり、これが眠気やだるさにつながることもあります。
最近では、こうした血糖値の乱高下が健康へのリスクとなる「血糖値スパイク」として注目されており、放っておくと生活習慣病などにつながるおそれもあるため、日常生活の中での予防が大切です。
血糖値の急上昇・急降下を繰り返すとどうなる?
血糖値が急激に上がると、体はそれを下げようとインスリンを大量に分泌します。その結果、今度は血糖値が急激に下がりすぎてしまい、体がだるくなったり眠気を感じたりすることがあります。
このような状態は「血糖値スパイク」と呼ばれ、繰り返されると、動脈硬化などの循環器疾患のリスクや、インスリンの働きが悪くなることで糖尿病のリスクが高まるともいわれているんです。
つまり、「なんとなくだるい」「食後はいつも眠い」といった日常の小さな不調も、将来の健康に関わるサインのひとつかもしれないのです。
◆血糖値の急上昇・急降下が起こりやすい人の特徴
次のような生活習慣を持つ方は、血糖値の急上昇・急降下が起こりやすいといわれています。
- 運動習慣が少なく、座りっぱなしの時間が長い
- ごはんやパン、麺類などの炭水化物中心の食事が多い
- 甘いお菓子や清涼飲料水を頻繁にとる
- 野菜やたんぱく質が不足しがち
これらに心当たりがある方は、まずは日々の生活習慣を見直してみるとよいかもしれません。
血糖値の上昇を防ぐには、ウォーキング習慣がおすすめ
血糖値の急上昇を防ぐには、食後の過ごし方がポイントになります。
なかでもおすすめなのがウォーキングです。無理なく続けられる軽めの運動として、血糖値のコントロールに役立つといわれています。
◆ウォーキングのメリット4つ
ウォーキングには以下のような健康効果があります。
①血糖値の急上昇を抑えやすい
②血流がよくなり、疲れにくい体づくりに役立つ
③自律神経が整い、リラックス効果もある
④運動が習慣化されやすく、継続しやすい
何より、「特別な道具がいらない」「すぐに始められる」のが、ウォーキングの魅力でもありますね!
◆血糖値上昇を防ぐためのウォーキングの最適なタイミング
効果的に血糖値の上昇を抑えるためには、ウォーキングのタイミングが大切。以下のような点を意識しておくといいでしょう。
- 食後30分以内に歩き始める
- 10分〜15分程度のウォーキングでも効果が期待できる
- 会話ができるくらいの「軽めのペース」でOK
たとえば、昼食後に家の周りを10分歩く、スーパーまで歩いて買い物に行くなど、生活の一部として取り入れやすい方法を見つけてみましょう。
◆ウォーキング時に注意するポイント
血糖値の急上昇防止に効果的とはいえ、いくつかの注意点もあります。
1つは、食後すぐに「激しい運動」をすると体に負担がかかる可能性があるということです。血糖値の上昇を防ぐには、食後すぐに動くことが効果的ですが、ジョギングなどの激しい運動は避け、あくまでも「軽く歩く」ことを意識しましょう。
2つ目は、毎日ではなくても続けられる範囲で行うことが大切ということ。
「がんばりすぎず、気持ちよく動く」を意識することが、ウォーキングが楽しく続けられるコツです!
「身体を動かす仕事」なら、ウォーキングを習慣化できる!
「ウォーキングが体にいいのはわかっているけど、なかなか続かない…」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、「身体を動かす仕事」を始めてみるのもひとつの方法です。
たとえば、清掃スタッフのお仕事には次のような特徴があります。
- 適度に体を動かす作業が中心
- 決まった時間・ルートで無理なく体を動かせる
- 室内勤務が多く、天候に左右されにくい
上記のような理由で、体にやさしく、健康習慣としてもおすすめできる働き方です。
「運動不足をなんとかしたい」「健康的に働きたい」という方は、ウォーキング感覚でできるお仕事として、ぜひチェックしてみてください!
まとめ
食後の眠気やだるさは、血糖値の急な変化による「体からのサイン」の可能性があります。
「病気ではないから」と見過ごすのではなく、日々の習慣でできることから始めてみるのが、将来の健康につながります。
ウォーキングのように、無理なく続けられる習慣は、健康づくりの第一歩です。
また、もし習慣化が難しいと感じているなら、「身体を動かす仕事」を生活の中に取り入れてみるのもおすすめ。
自分に合ったスタイルで、無理なく・楽しく、健やかな毎日をめざしていきましょう!