
毎年、夏になると「なんだか体がだるい…」「疲れがとれない…」と感じる方も多いのではないでしょうか?
その不調は、もしかすると夏バテかもしれません。
今回は、夏バテの症状と原因について解説しながら、日々の生活で取り入れられる夏バテ予防法をご紹介します。夏を楽しく元気に乗り切るためにも、ぜひ参考にしてみてください!
※本記事は、一般的な健康情報をもとに執筆したものであり、医学的な診断や治療を目的としたものではありません。体調に不安がある方は、医療機関にご相談ください。
そもそも夏バテってどんな状態?
夏バテとは、気温や湿度の変化に体がついていけず、自律神経が乱れることで起こる体調不良の総称です。
人によって症状はさまざまですが、主に次のような症状がよく挙げられます。
・身体のだるさや疲れが取れない
・やる気が出ない
・食欲が落ちる
・寝つきが悪い
・頭痛やめまいがする
また、人によっては風邪のような症状が出たり、胃腸の調子が悪くなったりすることもあります。
「なんとなく調子が悪い…」と感じているうちに、気づけば長引いてしまうことも多く、日常生活にも影響が出てしまう存在です。
とくに家にいる時間が長い方や、冷房のきいた室内にいることが多い方は注意が必要です。
夏バテの原因
夏バテになってしまう原因は1つだけではなく、いくつかの原因が重なっている場合が多いです。たとえば、次のような原因が考えられます。
・冷房で体が冷えすぎている
・暑さで食欲がなくなり栄養不足になっている
・寝苦しさで睡眠不足になっている
・汗をかかない生活で体温調節機能が低下している
・疲労やストレスが蓄積している
これらが重なることで、自律神経が乱れ、身体の不調につながっているのです。
しかし、夏バテは日々の生活習慣を整えることで予防できます。
夏バテ予防のために見直したい5つの生活習慣
それでは、夏バテ予防のために見直した方がいい生活習慣について見ていきましょう。
【夏バテ予防法①】身体を冷やしすぎない
夏はどうしても冷房に頼りがちですが、体を冷やしすぎると外に出たときの温度差が激しくなり、自律神経のバランスが崩れやすくなります。身体を冷やしすぎないように、以下の点を意識してみましょう。
・冷房の温度は下げすぎない
室温は27〜28度を目安にしましょう。また、冷風が直接当たらないようにしましょう。手軽に羽織れる上着を持っておくことや、お腹が冷えやすい方は腹巻きもおすすめです。
・冷たい飲み物や食べ物ばかり食べない
冷たいそうめんや麦茶やアイス…、とても美味しいですよね。しかし、冷たいものばかり摂ると胃腸の働きが低下します。温かいお茶や汁物も意識して取り入れましょう。
・シャワーで済まさず、湯船につかる
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、体が芯から温まります。また、リラックス効果も得られることで睡眠の質が向上し、疲労回復しやすくなります。
【夏バテ予防法②】こまめに水分をとる
夏は汗をかく量が増えるため、知らないうちに身体の水分が失われています。「喉がかわいたな…」と感じたときには、すでに軽い脱水状態に近づいている場合もあるため注意が必要です。
「喉がかわいた」と感じる前に、こまめな水分補給を意識しましょう。
【夏バテ予防法③】おにぎりやパンだけで済まさず、バランスの良い食事を取る
暑い日が続くと、料理をする気が起きなくなることもあるかもしれません。しかし、おにぎりやパンなど炭水化物だけの食事では、身体を支える栄養素が足りなくなってしまいます。
夏バテ予防には、ビタミンB群、クエン酸、そしてたんぱく質などが摂取できるよう、バランスのよい食事が大切です。
たとえば、梅干し入りのおにぎりや、納豆や豆腐、サラダに冷しゃぶを組み合わせるなど、手軽に栄養を取れる食品を取り入れてみましょう。
食欲がないときは、スムージーや具だくさん味噌汁など、飲みやすく食べやすいものを選ぶこともおすすめです!
【夏バテ予防法④】睡眠の質を高める工夫を!
睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、夏バテの根本的な原因にもつながります。日中の疲労を回復させるためには、質の高い睡眠は欠かせません。
暑い夏の夜は寝つきが悪くなることも多いため、入眠しやすい環境を整えることが大切。どんな部屋かにもよりますが、冷房は27〜28度に設定すると眠りにつきやすいといわれています。
寝る時に冷房をつけておく場合は、身体が冷えすぎてしまわないよう、必要に応じて羽毛布団なども取り入れましょう。また、冷風が直接身体に当たらないように、サーキュレーターや送風機を使って空気を循環させるのもいいでしょう。
【夏バテ予防法⑤】軽い運動をして適度な汗をかく習慣を取り入れる
涼しい部屋にこもりがちで運動しない日々が続くと、汗をかく力が弱くなって体温調節機能が衰えてしまい、夏バテの原因になります。
ウォーキングやラジオ体操など、少し汗ばむ程度の軽めの運動を生活に取り入れてみましょう。汗をかくことで体温調節機能が高まりますし、運動によって自律神経の乱れも解消されやすくなります。
無理なく続く運動習慣として「身体を動かす仕事」という選択肢も
「運動しなきゃ」と思っていても、忙しい毎日の中で習慣にするのはなかなか難しいものです。そこで注目したいのが、「身体を動かす仕事をする」という選択肢です。
たとえば、清掃の仕事は、歩いたりしゃがんだり、道具を使って全身を動かす場面が多く、無理なく適度な運動になるというメリットがあります。
「体を動かして健康を保ちたい」「生活リズムを整えたい」という方にとって、身体を動かす仕事は、運動習慣のひとつとして無理なく取り入れられる方法といえるでしょう。
まとめ|無理なく夏を乗り切るには「ちょっとした工夫」から
夏バテは、日々の生活習慣を少しずつ整えることが最大の予防策になります。今回ご紹介した方法は、すべて今日から実践できることばかりです。
そして「少しでも身体を動かす習慣をつけたい」と感じている方には、清掃の仕事のように、無理なく運動を取り入れられる働き方も良い選択肢です。
夏を元気に過ごすために、ぜひ自分のペースでできる「ちょっとした工夫」を取り入れてみてください!