
梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏到来。今年の夏も全国的に暑さが厳しくなることが予想されています。
そして、暑い夏に気になるのはお家の電気代。エアコンなどの使用で、夏は電気代が高くなるイメージがありますよね。
実は夏場の「冷蔵庫」は、家庭で消費する電力の約12%※ほどを占め、夏の電気代アップの原因のひとつでもあるんです。
冷蔵庫は一年中動いている家電ですが、気温が高くなるこれからの季節は、とくに電力消費が増えがち。
そこで今回は、これから迎える暑い夏に備えて、冷蔵庫の電気代を節約するコツをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
※参考:経済産業省資源エネルギー庁「夏季の省エネ・節電メニュー」
なぜ夏は冷蔵庫の電気代が高くなるの?
夏になると冷蔵庫の電気代が高くなる主な理由は、次の3つです。
1.気温が高いから
ここ数年の夏はずっと猛暑で、地域によっては気温が35℃以上になることも珍しくありません。
外気温が高くなると、冷蔵庫の内部を一定の温度に保つために、コンプレッサーといわれる冷却装置がフル稼働します。そのため、冷やすのに時間も電力も余分にかかるのです。
2. 開け閉めの回数が増えるから
夏場は冷たい飲み物やアイスを頻繁に出し入れしますよね。
開け閉めのたびに冷気は逃げるので、その分また冷やし直す必要が出て電気を使うことになります。
3.設置場所が高温になりがち
キッチン全体の気温が暑くなっていると、冷蔵庫の周りの温度も高くなります。
とくに直射日光が当たる場所や風通しの悪い場所に置いていると、冷却効率が落ちて余計な電力を使うことになります。
今すぐできる!冷蔵庫の電気代を抑える節約術7選
電気代のムダを減らすには、ちょっとした工夫の積み重ねが大切です。以下の7つのポイントを実践してみましょう。
① 冷蔵庫の温度設定を見直す
設定温度が「強」になっていませんか?
実は夏場でも、「中」で十分なことがほとんどなんです。強設定のままだと、必要以上に電力を消費してしまいます。
② 扉の開閉回数を減らす工夫を
冷蔵庫を開けるたびに冷気が逃げます。
使う物はまとめて取り出すようにすることや、よく使う物は手前に配置して「探す時間」を短縮するようにしてみましょう。
③ 入れる食品の量は「冷蔵室は7割」「冷凍室はぎっしり」
冷蔵室の食品量は「7割埋まるくらいまで」が理想です。詰めすぎると冷気の流れが悪くなり冷却効率が低下し、逆にスカスカすぎても冷気がたくさん必要になり、電力を消費してしまうからです。
逆に冷凍室は、8割〜9割ほどが埋まるようにぎっしり詰め込む方が節電につながります。冷凍された食品同士がお互いに冷やし合うことができ、それによって冷却する電力が抑えられるからです。
④ 冷蔵庫は壁や棚とのすき間を開けて設置されているか
壁や棚との隙間がないと放熱できず、冷却効率が下がり電気代が増える原因になります。
冷蔵庫の背面・左右・上部には数cm〜数十cmほどの「放熱スペース」といわれる隙間を空けましょう。
⑤ 熱いものはそのまま入れない
炊き立てご飯や熱々のおかずをすぐに冷蔵庫に入れると、冷蔵庫内の温度が上がり、電力を多く消費します。
冷蔵庫にしまうときはしっかり粗熱を取ってから入れましょう。
⑥ 冷気の吹き出し口をふさがない
冷蔵庫の中には、冷たい空気が出てくる「吹き出し口」があります。
ここを食品や保存容器などでふさいでしまうと、冷気が庫内にうまく行き渡らず、冷えにムラができてしまいます。
その結果、庫内を適温に保つために余計な電力を使ってしまう原因になってしまうんです。
⑦ 節電モードやタイマー機能を活用
機種によっては「節電モード」「自動エコ運転」などが搭載されています。取扱説明書をチェックして、機能があれば使ってみましょう。
買い替えも選択肢?省エネ性能の高い冷蔵庫のススメ
10年以上前の冷蔵庫をお使いなら、買い替えを検討するのもひとつの方法です。
近年の冷蔵庫は省エネ性能が格段に向上しているからです。
新しい冷蔵庫への買い替えによって、年間の電気代が数千円節約できるといわれており、20年前の冷蔵庫から買い替えた場合は1万円以上安くなるケースもあるそうです。
新しい冷蔵庫を選ぶ際は、省エネ性能が高いモデルを選ぶといいでしょう。
まとめ|ちょっとした工夫で冷蔵庫の電気代はグッと減らせる!
冷蔵庫は毎日使う家電だからこそ、気づかないうちにムダな電力を使っていることもあります。
今回ご紹介した節約術は、すぐにできるものばかりです。今日から少しずつでも取り入れて、夏の電気代を少しでも軽くしていきましょう。
ぜひ家族のみなさんともシェアしてくださいね!