
ジメジメとした梅雨の季節。「最近、キッチンや洗面所の排水溝がなんだかヌルヌルする…」そんな経験はありませんか?
放っておくと悪臭やカビの原因になる「排水溝のぬめり」は、この時期に急増しやすいトラブルのひとつです。
今回は、ぬめりが増える理由と、今すぐできるお掃除・予防対策をわかりやすくご紹介します。
梅雨の時期にぬめりが増えやすいのはなぜ?
梅雨の時期は、気温も湿度も上がり、細菌やカビにとっては絶好の繁殖シーズンです。
特にキッチンや洗面所などの水回りは湿気がこもりやすく、排水溝の内部が常にジメジメとした状態になりがちです。
さらに、雨の日が多くなり、家にいる時間が増えることで、水回りの使用頻度も高くなるため、汚れがたまりやすくなります。
その結果、排水溝のぬめりやニオイが気になるようになるのです。
ぬめりの原因は「バイオフィルム」?排水溝の汚れの正体
排水溝のぬめりの正体は、「バイオフィルム」と呼ばれる雑菌のかたまりです。
このバイオフィルムは、排水溝に溜まりがちな次のような汚れを栄養源にして繁殖します。
- 食品くず
- 油
- 水垢
- 洗剤の成分
これらが雑菌やカビのエサとなり、ぬめりの原因に。特に湿度の高い梅雨時は、繁殖スピードが加速するため、普段よりもこまめなケアが大切なんです。
排水溝のぬめりをキレイにするお掃除方法
それでは、排水溝のぬめり汚れをキレイに除去するお掃除方法をご紹介します。
①軽い汚れなら中性洗剤とブラシを使って洗う
まだぬめりが軽いうちは、台所用中性洗剤を使ってスポンジやブラシでこするだけでも十分落とせます。
洗剤をかけて、ブラシを使ってフチや網目部分まで丁寧に洗い、水で流しましょう。
②重曹とクエン酸でつけ置き洗いをする。
ぬめりの原因となる汚れ(食品くずや油など)は酸性の性質を持つため、アルカリ性の重曹を使うと効果的です。
さらに、重曹の上からクエン酸(またはお酢)をかけると化学反応が起き、しゅわしゅわと泡が発生します。この発泡作用によって、排水溝のフチや細かいスキマまで泡が入り込み、汚れを浮かせて落としやすくしてくれるのです。
お掃除の手順はとても簡単です。
- 排水溝まわりに重曹をまんべんなくふりかける
- その上からクエン酸またはお酢をかける(※クエン酸は水で溶いてスプレーすると便利)
- 発泡が収まるまで10〜30分ほど放置
- 最後にスポンジやブラシでこすりながらお湯でしっかり洗い流す
この方法は環境にやさしく、手肌にも比較的安心なため、毎週の習慣としても取り入れやすいのがポイントです。
③ひどいぬめりなら塩素系洗剤(キッチンハイターなど)を使用する
重曹や中性洗剤では落としきれない、こびりついた頑固なぬめりやニオイには、塩素系洗剤(キッチンハイターなど)の出番です。
塩素系洗剤には強力な除菌・漂白効果があり、排水溝にたまった雑菌だけでなく、カビ汚れもしっかりと除去してくれます。
手順は以下の通りです。
- まずは髪の毛やゴミなどの大きな汚れをあらかじめ取り除く
- 排水溝に塩素系洗剤を適量かけて、10〜15分程度放置
- 十分に時間を置いたら、たっぷりの水でしっかり洗い流す
塩素系洗剤は効果が強力な分、取り扱いには十分な注意が必要です。使用時は必ず以下の点に気をつけましょう。
- 必ずゴム手袋を着用し、換気を十分に行う
- 目や皮膚に触れないように注意する
- 酸性の洗剤(クエン酸やお酢など)と絶対に混ぜないこと!(有毒ガスが発生する危険があります)
定期的に使う必要はありませんが、数週間に一度のメンテナンスとして取り入れると、水回りを衛生的に保ちやすくなります。
今すぐできる!ぬめりを防ぐ日常の対策
排水溝のぬめりは、日々のちょっとした工夫でしっかり予防することができます。
特別な洗剤や道具を使わなくても、「汚れをためないこと」こそが一番の対策です。
◆毎日やると良いこと
毎日の家事のついでに、以下のポイントを意識するだけで、ぬめりの発生をぐっと抑えることができます。
①使用後に40〜50℃程度のお湯を排水溝に流す
②水気や汚れをその日のうちに拭き取る
③三角コーナーやゴミ受けは毎日洗ってしっかり乾燥
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、使ったあとにひと手間かけることで、掃除の手間を減らすことにもつながります。
◆週1回やると良いこと
週に1回、少しだけ丁寧にお手入れすることで、汚れの蓄積をリセットできます。
①重曹+クエン酸またはお酢の発泡洗浄
③使い捨てブラシで排水溝のフチや網目をこすり洗い
③髪の毛やゴミはこまめに取り除いて詰まりを防止
週末など、時間に余裕のあるときに、まとめてお掃除することを習慣づけておくと、無理なく続けられますよ!
まとめ|ぬめり知らずの水回りで、梅雨も快適に!
梅雨は湿気がこもりやすく、排水溝のぬめりや悪臭が起きやすい季節です。
でも、毎日のちょっとしたお手入れと、週1回の掃除習慣を取り入れるだけで、快適な水回りをキープすることができます。
ジメジメとした梅雨でも、お家の中は清潔で快適な空間を保つために、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね!