70代になって「もう一度働いてみようかな」と思ったとき、「年齢的に無理かも…」「何も特別なスキルがないし…」と不安になる方も多いかもしれません。

しかし今の時代、70代から仕事を始めるのは決して珍しいことではありません。

今回は、70代からの仕事を始めるメリット、そして未経験・ブランクありから仕事を選ぶときのポイントを解説します！

70代からでも遅くない！70代の就業率は年々上昇している

「70代で働くなんて無理では…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には70代で仕事をしている人は珍しくありません。

内閣府の統計によると、65～69歳で52.0％、70～74歳で33.9％、75歳以上でも11.0％の方が労働をしているというデータがでています。

労働人口は、60代～70代のどの年代でも上昇傾向にあり、シニア世代以上の方が元気に働く姿は当たり前の光景になりつつあります。

参考：内閣府「令和5年版高齢社会白書（全体版）第1章　高齢化の状況（第2節 1）」

◆70代の方を歓迎する企業も増えている

こうした時代の流れを受けて、定年を延ばす企業や、シニア世代を積極的に採用する職場も増えています。

特にパート・アルバイトでは、「70代歓迎・未経験OK」などの求人も増加傾向にあり、以前と比べると70代が働ける選択肢は確実に広がってきています。

体が元気で「社会とのつながりが欲しい」「もう一度チャレンジしてみたい」という方にとって、今はまさに働くチャンスが増えている時代といえるでしょう。

仕事をすることで得られる、70代ならではのメリットは？

「年金だけでは不安だから」「もう少しお小遣いがほしい」など、収入面で働きたいと思う方も多いですが、実はそれ以上に、心と体にとってのメリットがたくさんあります。

メリット①生活にハリが生まれる

仕事があることで、毎日の生活にリズムができます。「今日は仕事があるから早起きしよう」「誰かと話せる」といった習慣が、自然と心の張り合いになります。

メリット②体力や健康の維持に役立つ

無理のない範囲で体を動かす仕事は、運動不足の予防や筋力の維持に効果的です。とくに身体を動かす仕事は程よい運動効果があり、健康につながりやすいです。

メリット③社会とのつながりができる

仕事を通して年齢も環境も違う人たちと交流する機会が生まれます。

「久しぶりに人と会話できてうれしい」「ありがとうって言ってもらえるのが励みになる」などという声も多く聞かれます。

メリット④年金にプラスして収入が得られる安心感

月に2〜3万円だったとしても、年金以外の収入があるのは嬉しいものです。少しでも家計がプラスになれば、経済的な安心感にもつながります。

スキル・経験がなくても大丈夫！｜70代の仕事選びのポイント

「しばらく働いていなかったし、特別な資格もない…」と心配される方も多いですが、70代から始められる仕事は意外とたくさんあります。

ここからは、特別なスキルがなく、仕事のブランクがある70代の方が仕事を選ぶときのポイントについて紹介します。

ポイント①体力や生活リズムに合った働き方を選ぶ

週に2～3日、午前中だけなど、自分の体調やライフスタイルに合わせた働き方ができる仕事を選ぶことがポイントです。

最近では「週2からOK！」といった、少ない時間から始めたい方にぴったりの求人もたくさんあります。

ポイント②マニュアルや研修制度が整備されている職場を選ぶ

70代から未経験の仕事を始めるときに大切なのは、マニュアルや研修制度がしっかり整備されている職場を選ぶことです。

求人を見るだけでは判断できないこともあるので、問い合わせて確認してみるのもいいでしょう。

ポイント③年齢を歓迎してくれる職場かどうかをチェック！

求人情報で「シニア歓迎」「70代も活躍中」などと書かれている職場は、年齢に理解があり、実際に同年代の方が働いているケースが多いです。

そうした職場なら、ブランクがあっても無理なく馴染める可能性が高くなります。

未経験スタートの70代の方も活躍中！注目の「清掃の仕事」

実は、清掃の現場では70代から未経験でスタートして活躍されている方が多数いらっしゃいます。

それは、清掃の仕事の以下のような特徴があるからです。

・作業内容がシンプルで覚えやすい

・決まった時間だけ働ける

・自分のペースでコツコツできる

・「きれいにしてくれてありがとう」と感謝されるやりがいがある

また、家庭での掃除の経験がそのまま活かせる点も、「特別なスキルがない」と感じている方には心強いポイントです。

まとめ｜「今さら」ではなく「今こそ」の一歩を

「70代から働くなんて…」とためらう気持ちもあるかもしれません。

ですが、実際に始めてみた方からは「生活にハリが出た」「体力がついた」「楽しい」といった声も多く聞かれます。

大切なのは、特別なスキルよりも「ちょっとやってみようかな」という気持ちです。

まずは気になる仕事から、少しずつ調べてみてくださいね！