アルコットの現場紹介① 富山市芸術文化ホール(設備保守業務)

  • #現場紹介

富山駅北口にある富山市芸術文化ホール(オーバードホール)は富山県を代表する劇場で、
多くのお客様にご来場いただくイベントを開催しています。

違う経歴を持つ4名のスタッフ

こちらでは、4名のスタッフが劇場の設備運営(電気、衛生、空調等)を通し、劇場内の快適さを保っています。

スタッフの経歴は、「ビル設備管理」「化学工場設備保守」「電気設備工事」「通信工事」と様々。
それぞれの分野での強みを共有し、各々が今まで知らなかったことを学び、新しい技術を習得しました。

「知っている人だけが知っている」ではなく、お互いに習い合い、技術向上したことで、成長を実感し、
お客様に喜んでいただける仕事を全員で実現できる、やりがいを感じるそうです。

業務の「標準化」でサービスレベルが保証される

従来、設備保守のノウハウは、個人で習得し、それぞれの記憶やスキルでのみ保存されがちです。
各々の経験に基づいて作業を行うことも多く、サービスレベルの均一が図りにくい業務ともいえます。

その課題を克服するため、品質管理、業務効率化など、あらゆる面での業務をマニュアルにし、サービスの標準化と徹底に取り組みました。
KYT(危険予知訓練)活動も、その1つです。

 

KYT(危険予知訓練)活動

「自分の安全は自分が守る」「仲間の安全も自分が守る」をスローガンに、5年前より危険予知訓練を開始しました。

ルーチンワークや故障時の対応など、日常的なシーンにおけるKYT活動に加え、年1回の電気設備年次点検など、
頻繁に実施しない作業では、実施の1~2週間前と当日の2回、訓練を行う徹底ぶりです。
頻度の少ない作業は、より危険予知が難しいからです。

更に、訓練で話し合った記録を張り出し、訓練日にシフトがお休みだったスタッフとも必ず共有するようにしています。

最近では、本社のアドバイスに基づき「人の安全を損なう危険予知」だけではなく、「設備機器の故障を招く危険予知」も合わせて訓練しています。
設備機器は、扱いによっては故障につながることがあり、故障を最小限にするためのノウハウを全員で共有できれば、お客様にとっても大きなメリットとなります。

今後は、リスク分析の手法も加え、シミュレーションの精度を高めながらKYT活動を続けていく予定です。

 

「安全」は忘れられる

人は、日々何事もなく過ごしていると、どこに危険因子があるかを忘れてしまいます。
そして、「ま、いいか」と、適当に物事を進めてしまい、痛い思いをすることがあります。

こちらのチームでは作業時のヘルメットの着用忘れがなくなったと言います。
繰り返し繰り返しKYT活動を続けた結果、危険を避ける行為が習慣化されたのでしょう。
「安全」は当たり前ではない。
改めて大切なことを実感することができました。