【2026年7月更新】
「エアコンのつけ始めが臭う…」
「冷房をつけると、酸っぱいような臭いがする…」
と感じたことはありませんか?
実はこの臭い、エアコン内部にたまったカビやホコリ、雑菌、室内の生活臭などが原因になっていることがあります。
放っておくと、エアコンの効率が悪くなり電気代が上がってしまったり、故障につながってしまったりする可能性も。
本記事では、エアコンのつけはじめが臭う原因や、自分でできる対処法、掃除するときの注意点をわかりやすく解説します。
福島朋樹
実務でエアコンクリーニングも担当している私が監修します!
エアコンのつけはじめの臭いの主な原因
エアコンの「酸っぱい臭い」「カビっぽい臭い」の原因として考えられるものを紹介します。
原因①エアコンの内部にカビや雑菌が繁殖している
酸っぱい臭いやカビのような臭いがする場合は、内部にカビや雑菌が発生している可能性が高いです。
冷房や除湿機能を使用すると、空気を冷やす過程でエアコン内部に結露が発生します。
内部に湿気が残ったままになると、ホコリなどをエサにしてカビや雑菌が繁殖しやすくなります。
エアコンを久しぶりにつけたときに臭いを強く感じるのは、内部にたまった臭いが、運転開始の風と一緒に出てくるためと考えられます。
福島朋樹
特に、長期間フィルター掃除をしていない場合や、冷房を使ったあとに内部を十分に乾燥させていない場合は要注意です。
原因②ホコリや生活臭がたまっている
エアコンは、室内の空気を取り込み、温度を調節してから部屋へ戻す仕組みです。
そのため、室内のホコリやチリだけでなく、料理の匂い・汗・タバコ・ペットなどの生活臭も空気と一緒に吸い込んでいます。
それらが蓄積した状態でエアコンを使うと、運転開始時に嫌な臭いを感じやすくなります。
原因③排水ホースが汚れている
エアコン内部で発生した水は、排水ホース(ドレンホース)を通じて外へ排出されます。
このホースに汚れやカビがたまっていたり、ホースの出口がふさがれていたりすると、排水がうまくいかず、カビ臭や下水のような臭いを感じることがあります。
エアコンが臭うときに、まず試したい対処法
エアコンの臭いが気になるときは、まずは自分でできる範囲のお手入れから試してみましょう。
ただし、無理に分解して掃除すると故障や水漏れにつながるおそれもあるので、安全に作業できる範囲にとめておくことが大切です。
◆部屋を換気しながら運転する

運転を始めた直後だけ臭いが気になる場合は、窓を開けて部屋を換気しながらエアコンをつけてみましょう。
エアコン内部や室内にたまっていた生活臭が、運転開始時に一時的に出ているだけであれば、しばらく換気すると弱まることがあります。
長く換気をしても臭いが続く場合や、カビっぽい臭いが強い場合は、内部に汚れがたまっている可能性があります。
◆フィルター掃除をする

フィルターにホコリがたまっていると、空気の流れが悪くなるだけでなく、雑菌やカビの臭いの原因になることがあります。
一般的なフィルター清掃の手順は、次の通りです。
| 1.エアコンの電源を切り、必ず電源プラグを抜く
2.取扱説明書を確認しながらフィルターを外す 3.フィルターの表面についたホコリを掃除機で吸い取る 4.水洗いし、汚れが強い場合は中性洗剤でやさしく洗う 5.陰干しでしっかり乾かし、完全に乾いてから戻す |
フィルターが濡れたまま取り付けると、かえってカビが発生しやすくなります。十分に乾燥させてから戻しましょう。
福島朋樹
フィルターの取り外しは高い場所での作業になります。不安定なイスや机の上などに乗らず、安定した脚立や踏み台などを使って作業してくださいね。
◆「送風運転」や「内部クリーン機能」を使う
冷房や除湿を使ったあとのエアコン内部は、結露によって湿った状態になりやすくなります。
使用後に送風運転すると、内部に残った湿気を乾かし、カビや臭いの発生を抑える効果が期待できます。
最近では、冷房を止めた後に自動で内部を乾燥させる「内部クリーン機能」がついている機種も増えています。
ただし、内部クリーン機能は、すでに付着しているカビや汚れを取り除く機能ではありません。あくまで、内部を乾燥させてカビの発生を抑えるための予防機能ということを覚えておきましょう。
💡「お掃除機能」があっても、定期的なお手入れは必要
エアコンのお掃除機能を使えば、自動でフィルターについたホコリを除去してくれます。
ですが、ダストボックスに埃がたまると、お掃除機能が停止し、フィルターが汚れてしまいます。その際、お知らせランプが点灯するようになっている機種が多いので、そのタイミングで確認する必要があります。
「お掃除機能付きだから何もしなくてよい」と考えず、取扱説明書に沿って定期的に確認するようにしましょう。
臭いが取れない場合はプロへの依頼も検討
自分で掃除しても改善されない場合は、プロの清掃業者に依頼するのも 方法のひとつです。
| ⚠️プロに依頼した方がいいタイミングの例
✅フィルターを掃除しても臭いが残っている |
プロに依頼することで、自分では掃除しにくい内部のカビや汚れまでしっかり洗浄することができます。
頻度を決めて、定期的に依頼するようにしておくと清潔さを維持しやすくなりますよ。
福島朋樹
プロへの依頼は、通常1〜2年に1回程度で十分ですが、ペットを飼っているなどの理由で季節を問わずエアコンを使用しているご家庭は、年に1度の実施をおすすめします。
臭いを放っておくとどうなる?放置するリスク
「臭いがするけど、まあ使えるから大丈夫」と思って放置すると、以下のようなリスクがあります。
◆冷暖房効率が落ちやすい
内部が汚れると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効率が悪くなる場合があります。
◆電気代が余分にかかることがある
冷暖房の効率が落ちると、その分余計な電気代がかかってしまう場合があります。
◆人によっては体調に影響する可能性がある
エアコン内部にカビやホコリがたまっていると、運転時に細かな汚れが室内へ広がることがあります。
人によっては、咳やくしゃみ、鼻や喉の不快感などを感じる可能性があります。特に、アレルギーをお持ちの方や小さなお子さん、高齢者の方がいるご家庭では注意が必要です。
◆エアコンの故障原因に繋がる場合もある
ホコリやカビの蓄積が、エアコンの故障原因になることがあります。
福島朋樹
蓄積したホコリやカビが風の通り道を塞ぎ、汚れたモーターが上手く回らず、騒音に繋がっていたという事例もあります。
エアコンの臭いは「そろそろ掃除してほしい」というサインでもあります。気になる臭いがある場合は、早めに対策することをおすすめします。
⚠️自分でエアコンを掃除するときに注意する6つのポイント
エアコン掃除は自分でできる部分もありますが、やり方を間違えると故障の原因になったり、かえってカビを増やしてしまうこともあります。
福島朋樹
ご家庭で安全に掃除をするためには、次の6つのポイントを押さえておきましょう!
①掃除の前に電源を切る
掃除を始める前に、必ずエアコンを止め、電源プラグを抜きましょう。
運転したまま掃除をすると、内部のファンに触れてけがをしたり、電気部分に水分が入って感電や故障につながったりするおそれがあります。
②高い場所での作業に注意する
エアコンのフィルター掃除の際、フィルターの取り外しは基本的に高所作業になります。
エアコンの近くにあるからといって、イスや机の上に乗って作業すると、バランスを崩して転倒する危険があります。安定した脚立や踏み台を使い、できれば家族などに支えてもらいながら作業しましょう。
無理に手を伸ばさなければ届かない場合や、足元に不安がある場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
③エアコンフィルターは乾かしてから戻す
水洗いしたフィルターは、風通しのよい日陰で十分に乾燥させましょう。
ぬれたまま本体に戻すと、エアコン内部に湿気がこもり、カビや臭いの原因になることがあります。
早く乾かそうとして、ドライヤーの熱風を当てたり、直射日光の下に長時間置いたりすると、フィルターが変形する場合があるので止めましょう。
④消臭スプレーを直接吹きかけない
臭いが気になるからといって、市販の消臭スプレーを直接吹きかけるのは避けましょう。
部品を傷めたり、電気系統に液体が入り込んで故障につながることがあります。
⑤市販のエアコンクリーナーは慎重に使う
スプレータイプのエアコンクリーナーは手軽に見えますが、機種や使い方によっては、洗浄液が内部に残ったり、電気部品にかかったりする可能性があります。
すすぎが十分にできないと、残った洗剤や汚れが臭い、カビ、水漏れの原因になる場合もあります。
使用する場合は、エアコンのメーカーや取扱説明書で使用できることを確認しましょう。
少しでも不安がある場合は、無理に使用せず専門業者へ相談をおすすめします。
⑥エアコンを自分で分解しない
前面パネルやフィルターなど、取扱説明書で取り外しが認められている部分以外は、自分で分解しないようにしましょう。
無理に取り外すと、組み立てできなくなったり、部品が破損したり、水漏れなどにつながる可能性があります。
エアコンの臭いを予防するためにできること

エアコンの臭いを防ぐためには、日頃からのちょっとした習慣が大切。
次のようなことを日常生活で取り入れてみましょう!
| ✅定期的にフィルター清掃をする(目安は2週間〜1か月に1回)
✅部屋の換気をこまめに行う(生活臭がこもらないようにする) ✅冷暖房を使ったあとに、送風運転で内部を乾燥させる |
福島朋樹
普段から湿気やホコリをためないように予防することが大切です!
まとめ|まずは基本的なお手入れから試してみよう!
エアコンのつけはじめの臭いは、カビやホコリ、生活臭が原因であることが多く、放置すると電気代アップや故障のリスクにもつながります。
まずはフィルター掃除や部屋の換気、使用後の送風運転など、自分でできる基本的なお手入れから試してみましょう!
それでも改善されない場合は、1~2年に1回ほどプロの清掃業者に依頼するのも安心です。
エアコンを長く快適に使い続けるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!
現場経験のある社内担当者が、スタッフへの取材やアンケート、社内で蓄積された情報などの一次情報をもとに執筆しています。
名古屋・京都・富山の3都市で経験を積み、業界歴20年以上の清掃のスペシャリスト。
大型ビルから一般住宅までジャンルを問わず対応できる高い技術力を持つ。