水に濡らしただけで頑固な汚れを落とせるお掃除の便利グッズであるメラミンスポンジ。
日々のお掃除で使っている方も多いかもしれませんね。
そんな身近なお掃除グッズのメラミンスポンジですが、実は使用上の注意を守らないとキズをつけたり、コーティング加工をはがしてしまったりすることがあります。
本記事では、メラミンスポンジの正しい使い方や、使ってはいけない場所について解説します!
メラミンスポンジとは?研磨して汚れを落とすスポンジ
メラミンスポンジは、「メラミンフォーム」という特殊な素材から出来ているお掃除グッズ。
硬くきめの細かい網目状の構造になっているため、水で濡らしてこするだけで頑固な汚れを落とすことができます。
「スポンジ」という名前がついていますが、汚れの落とし方としては研磨して汚れを削り落とすグッズなので、どちらかといえば「やすり」に近いかもしれません。
とても便利なお掃除グッズですが、「研磨して汚れを落とす」という性質である以上、使い方を間違えると素材をキズつけたり、コーティング加工が剥がれたりすることもあるので注意が必要です。
以下で、正しい使い方や使ってはいけない場所について一緒に見ていきましょう。
メラミンスポンジと相性が良い汚れ
メラミンスポンジの効果が最大限発揮できる、相性のよい汚れは次のようなものが挙げられます。
- ・茶しぶ
- ・水垢(蛇口や洗面台、窓ガラスなど)
- ・黒ずみ
- ・コンロや換気扇の汚れ
マグカップや急須などについた茶しぶを漂白剤でつけ置きしてキレイにする方は多いと思いますが、メラミンスポンジなら水だけで落とせます。
洗面台の蛇口などについた白いウロコのような水垢や黒ずみも普通のスポンジでは取れない頑固な汚れですが、メラミンスポンジでキレイにすることができます。
また、洗剤と組み合わせればコンロや換気扇の頑固な油汚れも簡単に落とすことができますよ。
油汚れに効くアルカリ性洗剤や重曹をつけてから、メラミンスポンジで優しくこすりましょう。
メラミンスポンジを正しく使用するポイント
つづいて、メラミンスポンジを正しく使用するポイントを紹介します。
メラミンスポンジの効果を最大限発揮するため、次のポイントを意識して使いましょう。
- ・水をたくさん含ませる
- ・優しくこする
- ・使用後は仕上げ拭きをする
必ず守ってほしいのが、使う前に水をたくさん含ませること。汚れを落としやすくするためと、摩擦を減らしてキズをつけにくくする効果があります。
水を含ませたら、少し水滴が垂れる程度まで軽くしぼりましょう。
こするときにキシキシと音がするときは水分が足りていない証拠なので、しぼりすぎには注意です。
そして、こするときは優しく。ゴシゴシと強くこすってしまうとキズつきの原因になります。
使用後はメラミンスポンジのカスが出てくるので、タオルで仕上げ拭きをしてカスを流してしまわないように取り除きます。
※メラミンスポンジのカスは自然分解されにくく海洋汚染の原因にもなるといわれています。使った後に出てきたカスはそのまま流さずに必ずふき取りましょう。
メラミンスポンジを使ってはいけない場所
メラミンスポンジは、汚れを研磨して落とすという性質があるので、場所によってはキズをつけてしまう可能性があります。
メラミンスポンジを使ってはいけない場所もしっかり把握しておくことが大切です。
使ってはいけない場所には、次のような場所があります。
- ・光沢のあるステンレス・金属部分
- ・くもり止め加工されている鏡
- ・水や汚れをはじくコーティングがされている浴槽や洗面台
- ・フローリングの床
- ・車のボディ
メラミンスポンジは、光沢がある場所やコーティング加工された場所での使用はおすすめできません。
光沢が無くなってツヤのある質感が損なわれたり、コーティングがはがれてしまったりする原因となるからです。
コーティングが剥がれるとツヤが無くなるだけでなく、キズがついてカビやサビの原因になる可能性があります。
長年の蓄積があり、すでにツヤがなく汚れも付きやすくなっている状態なら、割り切ってメラミンスポンジを使うのもひとつです。
しかし、新築やリフォームして間もないうちから使用することは避けた方がいいでしょう。
まとめ
メラミンスポンジは茶しぶや水垢などの頑固な汚れを落とす便利なお掃除グッズですが、研磨して汚れを落とすモノなので正しい使い方を守ることが大切。
コーティング加工された場所や光沢がある場所に使ってしまうと、コーティングをはがしてキズをつける原因となってしまいます。
メラミンスポンジを正しく使い、効果的にお掃除するために、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね!