布団の干し方、間違ってない?頻度・正しい干し方を解説

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「布団はとりあえず天日干ししておけば大丈夫」と思っていませんか?

実は、正しい干し方やタイミングを知らないと、ダニや湿気、臭いの原因になることもあります。

この記事では、布団を干す効果や頻度、外干しのベストな時間帯、干し方のポイントまで詳しく解説します。

毎日の睡眠をもっと快適にするために、布団ケアの基本を見直してみましょう!

1. そもそも布団は干した方がいいの?布団を干す効果

毎日寝ている間に、私たちの体からは汗や皮脂、湿気がたっぷりと布団に吸収されています。

たとえば、一晩の睡眠でコップ1杯分以上の汗をかくとも言われているほどです。

布団に湿気がこもったままだと、カビやダニが繁殖しやすくなり、アレルギーやかゆみの原因になることもあります。

また、イヤな臭いや寝心地の悪さにもつながります。

だからこそ、定期的に布団を干して湿気を飛ばすことが大切。しっかり干すことで、ふんわり感も戻り、快適な睡眠にもつながります。

2. 意外な事実!天日干しは必ずしも必要ではない?

ふとんを干すとなると、「とりあえず天日干しすればOK!」と思う方も多いかもしれません。

しかし、実は天日干しが必ずしも効果があるとはいえない場合もあります。ここでは、天日干しに関して押さえておくべき注意点を2つ紹介します。

2-1. 日光でダニを退治することは難しい

「太陽の光で殺菌できる」と思われがちな天日干しですが、実際に日光でダニを死滅させるには50℃以上で長時間の加熱が必要です。

つまり、外に干しただけでは完全にダニを退治することは難しいというのが現実。

本格的にダニ対策をしたいなら、布団乾燥機やクリーニングと併用する必要があります。

ただし、天日干しは湿気を飛ばすのにはとても効果的。ふとんの内側にこもった湿気をしっかり抜くことで、ダニやカビの繁殖を防ぐ効果は期待できます。

2-2. 長時間干すと、紫外線で布団が傷んでしまうことも

長時間の直射日光は、布団の生地を劣化させたり、色あせの原因になることがあります。特に綿素材の布団は、強い紫外線により繊維が傷みやすくなるため注意が必要です。

また、干しっぱなしにすると、かえって布団の保温性や弾力が損なわれてしまうこともあります。

布団を傷めずに湿気を飛ばしたい場合は、風通しのよい日陰で干す「日陰干し」もおすすめです。

3. 外に干すときのベストなタイミングと頻度

せっかく干すなら、効果的なタイミングを選びたいですよね。以下のような条件の日が、布団干しにぴったりです。

・晴れていて湿度が低い日

・午前10時〜午後2時ごろ(太陽が高く、乾燥しやすい時間帯)

この時間帯なら、太陽の光と気温の上昇でしっかり乾燥できます。

一方で、次のような日は避けた方が安心です。

・曇りや雨の日(湿気を吸って逆効果)

・花粉や黄砂、PM2.5が多い日(アレルゲンや微粒子が布団に付着する可能性あり)

◆どれくらいの頻度で干せばいい?

頻度の目安としては、汗を吸いやすい敷布団は週1回程度、掛け布団は月1〜2回程度を目安に干すのが理想です。

ですが、毎週・毎月きちんと干すのが難しいご家庭も多いですよね。

「そんなに頻繁に干せない…」という方は、天気のいい日や時間に、できるときだけでもOKです。
また、外に干せないときは布団乾燥機や、窓際の日陰干しなどを上手に取り入れるのもおすすめです。

無理に完璧を目指すのではなく、「少しでも布団の湿気を逃がす」意識を持つだけで、快適さはずいぶん変わってきますよ。

4. 布団を干すときのポイントと注意点

ふとんを効果的かつ長持ちさせるために知っておきたい、正しい干し方のコツや注意点について紹介します。

4-1. 干す時間は片面1〜2時間、裏返して両面干す

長時間干しっぱなしにすると、生地が日焼けしたり、傷みの原因になります。片面1〜2時間を目安にして、途中で裏返すのが理想的です。

4-2. 布団カバー・布団干しシートをつけて干す

直射日光による紫外線ダメージや、ホコリや花粉、黄砂が付着するのを防ぐために、カバーや干し用シートを活用しましょう。

4-3. 布団をたたきすぎない

「ダニをたたき出す」というイメージで叩く方も多いですが、実は強くたたきすぎると、ダニの死骸やフンが粉砕され、よけいに除去しにくくなることもあるようです。

叩くのではなく、軽く撫でるように払う程度でOKです。

4-4.干した後は掃除機をかける

ダニやホコリ対策として、布団を干したあとは掃除機で表面をしっかり吸い取ることが効果的です。特にアレルギーが気になる方はぜひ取り入れてみてください。

4-5. 布団乾燥機をつかう選択肢もある

花粉や天気が気になる季節には、布団乾燥機を活用するのもおすすめ。

特に60℃以上の温風で1時間以上あてることで、ダニ対策にも高い効果が期待できます。終わったあとに掃除機をかければさらに安心です。

5. まとめ

布団干しは、気持ちよく眠るための大切なケアのひとつ。

「天日干し=万能」ではないことを知り、季節や体調、住環境に合わせて正しく干す方法を選ぶことが、清潔で快適な布団を保つカギです。

天気がいい日には外干し、難しいときは布団乾燥機や掃除機を活用して、無理のない範囲で布団ケアを習慣化してみてくださいね!